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横断幕の洗い方と保管方法を解説|ターポリン・テトロンポンジ・トロマット
横断幕の洗い方と保管方法を解説|ターポリン・テトロンポンジ・トロマット
【素材別】横断幕の洗い方
イベントの飾りやスポーツの応援などで使われる横断幕。
横長の大きな幕に文字やイラストを示し、視認性の高さとインパクトの強さから根強い人気のあるディスプレイアイテムの一つです。
そんな横断幕は天候の影響を直接受ける屋外や、屋内でも体育館やアリーナなど人の出入りの激しい場所に掲げることが多いため、想像以上に汚れやすいもの。
強い日差しや急な雨、突風や砂ぼこりなどにさらされることもあり、使った後の手入れと保全は大切な作業となります。
そんな横断幕の洗い方を以下、3つの素材別に見てみましょう。屋外で雨に濡れた場合の対処法についても合わせて解説します。
ターポリン
「ターポリン」とは塩化ビニール素材で作られたもので、高い耐久性と耐水性を持っています。
また印刷時の発色がよく印字もしやすいため、横断幕の作成にはスタンダードな素材の一つです。
経年劣化は避けられませんが非常に丈夫であり、これ自体が撥水性を有していることから手洗いでは水をはじいてしまいます。
一方では印刷した文字や図柄がはがれやすい面があり、洗濯機などで強い水流にさらすのは厳禁です。
洗い方としては濡らした布で優しく汚れを拭き取るイメージが適切でしょう。また、雨に濡れても撥水しますが水滴が付いたままだとカビの原因にもなるため、これも水気はしっかりと拭うことが肝心です。
テトロンポンジ
「テトロンポンジ」は単に「ポンジ」ともいい、100%ポリエステルの平織生地のことを指します。
ポリエステル系の布素材のうちでも特に薄さと軽さに特徴があり、のぼり旗などによく用いられています。
洗い方としては中性洗剤を使って優しく手洗いすることが推奨されており、色移り防止のため他のものと一緒にしないことがポイントです。
また蛍光剤や漂白剤が入った洗剤や、弱アルカリ性の洗剤も使用は避けるべきとされています。
雨に濡れた場合には水気をよく拭き取って乾燥させますが、高温の乾燥機などを用いると生地が溶けてしまうおそれがあります。そのため乾燥させる温度には十分な注意を払いましょう。
トロマット
「トロマット」はポリエステル織物の一種で、厚手でありながら柔らかさに特徴のある素材です。
軽くて丈夫な上に印刷による発色や印字性が高く、横断幕に適した素材の一つとされています。
ただし直射日光や風雨といった屋外環境での対候性は高くなく、主に屋内での使用が推奨されています。
洗い方としてはぬるま湯で優しく手洗いすることが基本で、中性洗剤を用いるのが適切です。汚れが一部分のみであればそこだけをピンポイントで手入れするとよいでしょう。
雨に濡れた場合はやさしく水気を拭って乾燥させますが、対候性が低いため直射日光に当てて干すのは厳禁です。
【素材別】横断幕を洗った後の保管方法
横断幕を洗った後は次の使用に備えて保管しますが、これも素材によって適切な方法は異なります。
保管が不適切であれば横断幕の劣化を早めたり、あるいは印刷した文字やイラストの剥落などを招いたりする恐れもあります。
以下にそれぞれの素材に適した保管方法を見てみましょう。
ターポリン
ターポリン素材の横断幕を保管する際の注意点としては、可能な限り折り曲げないことが挙げられます。
もし折り曲げると、印刷した文字やイラストなどのプリント部分が割れて剥がれ落ちるケースがあります。
したがって、ターポリンは巻いて保管することが推奨されます。その際にはラップの芯のような筒状の素材に巻き付ける方法が考えられるでしょう。
どうしても折り畳む必要がある場合は、プリント面を内側にして強く圧迫しないような注意が必要です。
保管には風通しがよく直射日光の当たらない場所が適しており、濡れたままでしまうことはカビの原因となるため避けましょう。
テトロンポンジ
テトロンポンジ素材の横断幕も、強く折り畳むのは避けるべきです。
シワや色移りが起こったり生地が傷んだりするおそれがあるため、ゆるく畳むかあるいは巻いて保管することが推奨されます。
また褪色を防ぐため直射日光にさらさないようにし、カビ防止のため高温多湿の場所も避けるようにしましょう。
保管にはビニール袋を用い、乾燥剤を入れておくと湿気から守ることができます。
トロマット
トロマット素材の横断幕は非常に柔らかいため、折り畳んでもシワになりにくいという特徴があります。したがって、この素材は小さく折って保管できるというメリットがあります。
その際には褪色を避けるためプリント面を内側にするのがポイントで、保管が長期にわたる場合は色移り防止用として間に紙などを挟むとよいでしょう。
湿気はダメージとなるため濡れたまま密封することは厳禁で、直射日光の当たらない風通しのよい場所での保管が適切です。
まとめ
これまで見てきたように、一口に横断幕といっても素材にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
丈夫さの基準も使用するのが屋外か屋内かで大きく変わることがあり、また苦手な環境や温度にさらされると急激に劣化してしまうものもあります。
各素材に適した洗い方や手入れの方法、そして適切な保管法を把握し、横断幕を長く使えるようにしましょう。
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