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のぼり旗の印刷方法とは？シルクスクリーン印刷とダイレクト昇華印刷の違い
更新日:2023年11月30日 16:30
のぼり旗の印刷方法とは？シルクスクリーン印刷とダイレクト昇華印刷の違い
お店や商品の宣伝方法として、のぼり旗の活用を検討している方も多いでしょう。のぼり旗の印刷方法には主にシルクスクリーン印刷とダイレクト昇華印刷があります。中には、両者の違いがわからず迷われている方もいるかもしれません。
この記事では、のぼり旗の2つの印刷方法の特徴や、メリット・デメリット、選び方のポイントをご紹介します。ぜひ参考になさってください。
のぼり旗のシルクスクリーン印刷とは
ここでは、のぼり旗のシルクスクリーン印刷（シルクスクリーン・シルク式印刷・シルク印刷）の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
特徴
シルクスクリーン印刷の特徴は印刷方法にあります。木やアルミの枠に張られたシルク（絹）の編み目状の版（スクリーン）に、上からスキージと呼ばれるゴムべらでインクをこすりつけ、紙や布などに文字や図柄を一色ずつ塗り重ねるという方法で印刷します。必要な部分にのみプリントできるよう、印刷する場所以外にはインクをはじく溶液を塗布します。
メリット
シルクスクリーン印刷はベタの印刷が得意で厚塗りも可能なため、長く雨風にさらされても色褪せにくく、耐候性に優れています。またインクの種類が豊富で指定の色を表現しやすく、濃いインクで刷り込みができるので、後ほどご紹介するダイレクト昇華（インクジェット）印刷より裏抜けが良いというメリットもあります。
さらには印刷する素材を選ばないため、幅広い素材にプリントができます。その他、印刷枚数が多い場合、色数によっては単価を抑えられる点もメリットです。
デメリット
シルクスクリーン印刷は写真や複雑なデザイン、細かい柄、小さな文字の印刷には向かず、解像度が粗くなってしまいます。注文するなら1～2色のシンプルなデザインが良いでしょう。また製版が必要なため、色数が増えると値段が高くなる点や、印刷枚数が少ないと割高に感じる点もデメリットです。少ない枚数での利用より、何百枚、何千枚と作成したい場合に適しています。
のぼり旗のダイレクト昇華印刷とは
次に、のぼり旗のダイレクト昇華印刷（インクジェット・昇華プリント・ダイレクト転写印刷とも）の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
特徴
ダイレクト昇華印刷は、転写紙を使わずに超音波ノズルからインクを直接布に印刷し、熱を加えて発色させる印刷方式です。
生地に直接インクジェットプリントを施したあと、そのまま200度の熱をかけて定着させます。ダイレクト昇華印刷の大きな特徴は、写真や画像、グラデーション入りののぼり旗がきれいに印刷できる点です。またシルクスクリーン印刷と違って製版作業が不要なため、1枚からの小ロットでも安く作ることができます。
メリット
ダイレクト昇華印刷のメリットは、写真や画像を高解像度のフルカラーでプリントでき、グラデーションもきれいに表現できるところです。ベタの印刷も得意で、くっきりとした色を鮮やかに印刷できます。
またダイレクト昇華印刷は生地に直接印刷するため製版が不要です。手間がかからず価格も抑えられるでしょう。色数により料金が変わらないのもうれしいポイントです。
デメリット
ダイレクト昇華印刷のデメリットは、印刷できる生地が限られる点です。また、大ロットの場合は1枚当たりの価格がシルクスクリーン印刷よりも高くなり、枚数が増えても基本的に安くはなりません。シルクスクリーン印刷より1枚当たりの製作に時間がかかりやすいのもデメリットです。
その他、シルクスクリーン印刷と比較した場合、やや裏抜けが悪い、各色の鮮やかさが浅いといったデメリットも挙げられます。
2つの印刷方法をどう選ぶ？
仕上がりのきれいさを重視したい、印刷したい枚数が少ない、写真や画像を鮮やかにプリントしたい場合は、ダイレクト昇華印刷がおすすめです。一方、コストを抑えたい、大きな文字を目立たせたい、シンプルなデザインにしたい、枚数が多いなどの場合はシルクスクリーン印刷が良いでしょう。
2つの印刷方法は納期も違うため、余裕がある場合は上記のポイントで判断し、急いでいるならスケジュールを重視してください。印刷する数にもよりますが、多くの場合はシルクスクリーン印刷の方が早く印刷できる傾向にあります。
まとめ
のぼり旗の印刷方法には、主にシルクスクリーン印刷とダイレクト昇華印刷があります。どちらにしようかお悩みの際は、それぞれ特徴やメリット・デメリットを踏まえた上で、作成したいのぼり旗のデザインやスケジュールに合うよう選択してください。本記事でご紹介したポイントを押さえ、用途に合った完成度の高いのぼり旗を作成しましょう。
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