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タペストリー用語集|制作前に知っておきたい基礎知識
更新日: 2025年6月18日 14:01
タペストリー用語集|制作前に知っておきたい基礎知識
タペストリーは、店舗や展示会のブース装飾などに使われる布製の掲示物です。丈夫で繰り返し使えるため、紙のポスターよりも扱いやすいのが特長です。
タペストリー制作に当たっては、仕立てや生地、印刷方法などに関する専門用語が頻出します。業者に外注する場合、これらの用語の意味を理解しておくことでスムーズなやり取りができるでしょう。
本記事ではタペストリーを作る際に知っておきたい基礎用語の意味を解説します。
タペストリーに関する基礎用語
タペストリーの生地や仕立て、印刷方法には日常的になじみがない専門的な用語が登場します。発注者に基本的な知識があれば、自らの希望を依頼先に正確に伝えられるでしょう。
タペストリー制作時に使用する可能性がある基礎用語の意味を解説します。
トロマット
トロマットはポリエステルを100%使用した平織りの素材です。軽量なうえ上質な質感や耐久性を備えることから、タペストリーの生地としてよく使用されます。
厚みがあるほか色が裏側に透けにくく、発色の良さも特徴です。また折りたたんだときにシワができにくく、持ち運びにも適しています。
特に見栄えが重要な飲食店やイベントの装飾、定期的に使用する屋内広告の用途に適しています。
ターポリン
ターポリンはポリエステルの両面にPVC(ポリ塩化ビニル)のコーティングを施したビニール素材です。
トロマットより耐久性や防水性に優れ、雨風に晒される劣悪な環境や長期的な屋外使用にも耐えうる頑健さが特徴です。単発の屋外イベントやショッピングモールでの常時使用、飲食店の装飾などの際によく使用されます。
ハトメ
ハトメは設置用の紐やロープを通す用途で取り付けられるリング状の金具です。タペストリーのデザインに被らないよう、上下左右均等の間隔で穴を設けるケースが一般的です。
ハトメの数が少な過ぎると一カ所にかかる負荷が増して、生地が傷む危険があります。穴の設置箇所や個数の扱いは業者ごとに異なるため、発注前に確認することを推奨します。
当て布
当て布は、タペストリーの四隅やハトメを施した箇所に縫い付ける補強用の布です。生地が破れたり、ハトメの周りがほつれたりするのを防ぐために使われます。
当て布は、長期間の使用や保管によって発生したシワや折り目を取り除く目的で使用する場合もあります。アイロンがけの際に、直接熱源に触れることなく生地を真っすぐ伸ばすことが可能です。
棒袋
棒袋は、タペストリーにパイプを通すために、生地の上下・左右に施される袋状の加工です。ハトメと異なり表面のデザインを邪魔しないため、店舗の装飾や展示会のパーテーションなど、見た目が重視される場面でよく使われます。
シルクスクリーン印刷
シルクスクリーンは色ごとに版を用意して、版画のように生地に押し付ける染色方法です。一つひとつの色を鮮やかに表現できるため、美しい発色が求められる印刷物と相性が良いといわれます。
厚手の布にもきれいに色がのり、曲面への印刷も可能なので、さまざまな素材や場面で使えます。ただし、色の数だけ版を作る必要があるため、色数が多いデザインはコストが高くなりやすい点に注意が必要です。
インクジェット印刷
インクジェット印刷は、インクを布に直接吹き付ける染色方法です。写真やグラデーションなど、細かいデザインもきれいに再現できるため、高精細な印刷が求められる場合に適しています。
版の用意は必要なく、作りたい枚数分だけ印刷すれば済むため、コストや時間の無駄を押さえられるのもメリットです。用途が限られ、少量の発注で事足りるケースが多いタペストリーのスタンダードな印刷方法です。
昇華転写印刷
昇華転写印刷は専用のインクを吹き付けた転写紙に生地を重ね合わせた後、熱と圧力を加えて染色する方法です。熱の作用でインクが気化すると、ポリエステル分子の結合がゆるみ、繊維に色が伝播します。
昇華転写印刷の特徴は発色に優れ、写真や高微細の表現に適していることです。またインクが生地の中に入り込むため、こすっても色が落ちにくく、見た目にもきれいな仕上がりになります。先述したインクジェット印刷とは異なり後処理が不要なため、短納期にも対応しやすいこともメリットです。
ヒートカット
ヒートカットは生地の裁断に高熱の刃を使用する仕立て方法です。熱で溶けた切り口が再生して固まることで、断面の強度が増し、ほつれが生じるリスクを減らします。
ヒートカット加工の特徴は安価さと耐久性の低さです。特に短期イベント用のタペストリーを費用を抑えて制作したい場面に適しています。
2枚継ぎ
2枚継ぎは2枚のプリントを一つにつなぎ合わせる仕立て方法です。一度の印刷では対応できない大きさの巨大なタペストリーの制作に使われます。
例えば、店舗の正面に掲げる大型の宣伝幕や、展示会で目立たせるための特注サイズの広告などが該当します。
ただし、大がかりな加工になるため、コストが高くなる点には注意が必要です。
まとめ
タペストリーの制作を外注する際には生地や印刷、仕立ての方法を業者から質問される場合があります。用途やコストに応じて適した手法を選択できるよう、本記事を参考に基本的な知識を身に付けておきましょう。
のぼり屋さんドットコムでは短納期でのタペストリー制作に対応しています。発注から出荷まで最短3営業日のスピード感ある対応が可能です。「イベント用に今すぐタペストリーが欲しい」とお考え方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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