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のぼり旗を自作する方法とは?作る際のポイントも紹介
更新日:2025年4月 3日 17:58
のぼり旗を自作する方法とは?作る際のポイントも紹介
「業者に委託している時間がない」「費用を抑えたい」などの事情から、のぼり旗を遺作しようと考えることもあるでしょう。あらかじめ確認すべきポイントを押さえ、手順に従って進めれば、初心者でものぼり旗の作成は可能です。
この記事では、のぼり旗を自作する方法を解説します。事前に決めることから準備すべきものまで、基本的な作り方が一通り理解できる記事となっているため、ぜひ参考にしてください。
のぼり旗を自作する前に決めておくべきこと
のぼり旗の作成を始める前に、以下の2点を決めておく必要があります。
- アピールポイント
- サイズ
それぞれの点について説明します。
アピールポイント
のぼり旗を作る前に、何を伝えたいのか「アピールポイント」をはっきりさせましょう。のぼり旗を使って宣伝するからには、必ず何かしらの目的があるはずです。例えば、新商品の宣伝や季節限定のセールの告知などがよくある用途です。アピールポイントが決まれば、デザインや色の選び方も明確になり、その後の作成工程もスムーズに進みやすくなります。
またのぼり旗は、一瞬で目を引くよう簡潔にメッセージを伝えることが重要です。文字数が多すぎると情報が埋もれてしまい、伝えたいことが分かりにくくなるので、アピールポイントは一つにしぼり、シンプルにまとめるのが効果的です。
明確なアピールポイントを設定し、短く分かりやすい表現で伝えることを意識しましょう。
サイズ
次に縦横比ののぼり旗のサイズを決める必要があります。一般的なのぼり旗の大きさは60×180cm、45×180cm、45×150cmなどです。あくまでも上記のサイズが多いだけで必ずしも守る必要はありません。
設置スペースに合わせて、のぼり旗の縦横の比率やサイズを調整しましょう。縦横比やサイズによって、フォントの大きさやデザインのバランスも変わるため、作成前にしっかり決めておくことが大切です。
自作のぼり旗の作り方
次にのぼり旗の自作方法を工程ごとに説明します。作成に必要なものは布・カッター・チャコペン・アクリル絵の具・布製のガムテープです。
1.布を裁断する
あらかじめ決めたサイズに従って、下地になる布をカッターで裁断します。のぼり旗は布を二つ折にして作るため、完成形の2倍の大きさに裁断しなければなりません。例えば45×150cmのサイズを作る場合、90×300cmに切り抜く必要があります。
2.下書きをする
次に、全体のバランスを考えながら文字の配置を決めていきましょう。アピールポイントを一文字ずつ印刷した紙をのぼり旗の上に並べると、レイアウトを確認しやすくなります。
配置が決まったら、手芸でよく使われるチャコペンを使い、布に文字を写し取りましょう。表と裏で異なる文字を記載することも可能です。
3.色を付ける
次に、アクリル絵の具を使って文字や図形に色を付けていきます。使用する色はコントラストや色調、彩度や明度を意識して決めましょう。
塗りは一度で終わらせず、乾いてから二度三度と重ねた方が良いとされます。重ね塗りすることで鮮やかに発色し、美しい仕上がりになります。
裏面に色をつける際、表面と文字が異なる場合は反対側に透けて見えないか確認が必要です。
4.チチを取り付ける
チチと呼ばれるポールと旗をつなぎ留める袋状のパーツを取り付けます。布製のテープをカットして輪っかを作り、上辺に3〜4箇所、縦辺に5〜6箇所設置しましょう。
チチの大きさはポールの太さに合わせて調整します。輪っかが小さ過ぎるとポールを差し込むことができず、反対に輪っかが大き過ぎると旗が垂れ下がりだらしなく見える恐れがあります。
あらかじめポールの太さを測定してからチチを作ると、後で調整する手間が省けます。
のぼり旗の印刷・加工方法
オリジナルののぼり旗を作成するには、自作する以外に業者に外注することもできます。
業者に依頼する場合でも、印刷や加工の基本的な知識を持っておくことが大切です。業者に正しいイメージを伝えられ、美しいのぼり旗ができあがる確率を挙げられるでしょう。
ここでは、業者が行う印刷・加工の基礎知識を解説します。
印刷方法
のぼり旗の印刷方法には次の2種類があります。
- インクジェット:CMYKと呼ばれる4〜6個のインクを組み合わせて色を表現する方式
- シルクスクリーン:スクリーンにインクを通過させて下地の布をデザインする方式
ごく小さなインクを吹き付けるインクジェット方式は、鮮やかな仕上がりが期待できます。フォントにこだわった精緻なデザインや写真・画像のプリントに適した方法です。
一方のシルクスクリーンは、細かな表現には向きませんが色の再現度に優れています。デザインソフトのプレビュー画面で確認した時と比べて、印刷したときの見え方が大きく変わる心配がありません。またスクリーンは使い回し可能のため、大量ロット発注の際に単価が抑えやすいという特徴もあります。
加工方法
のぼり旗の作成時に用いる加工方法は次のとおりです。
- ヒートカット:四方を熱で溶かして決めたサイズに裁断する加工
- 三巻縫製:生地の端を折り返してミシンを使って縫製する加工
ヒートカットで裁断した布は、一度溶けた後に固まるためほつれにくくなる効果があります。しかし、生地によって使用の可否が決められ、天竺や金巾などの綿素材には適用できません。
三巻縫製は、布の断面を強化してほつれを防ぐ加工方法です。強風が予想される場所や、のぼりを長持ちさせたい場合におすすめです。
まとめ
のぼり旗の自作は、アピールポイントやサイズを決め、適切な素材と道具を用意すれば、初心者でも挑戦できます。特に手作業での制作は費用を抑えつつ、オリジナリティを追求できる点が魅力です。一方で、耐久性や仕上がりの美しさを求める場合は、業者に依頼する選択肢もあります。インクジェット印刷やヒートカット加工など、専門技術を活用すれば、より高品質なのぼり旗を作成可能です。目的や予算に応じた方法を選び、効果的なのぼり旗を作成しましょう。
もし、自作ではなく手軽にオリジナルのぼり旗を作りたい場合は、「のぼり屋さんドットコム」がおすすめです。デザインの自由度が高く、豊富なサイズや加工オプションが選べます。
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