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横断幕の設置方法を徹底解説!加工方法に合わせて効果的に設置しよう!
更新日: 2025年4月25日 16:19
横断幕の設置方法を徹底解説!加工方法に合わせて効果的に設置しよう!
「横断幕を使いたいけど設置方法がわからない」とお困りではないでしょうか。
横断幕は加工方法や使用環境によって取り付け方が異なります。しっかりと固定したつもりでも、取り付け方が間違っているとフックや吸盤が外れて横断幕が落ちてしまう場合があります。
また外れた横断幕が風に飛ばされ、通行人や走行中の車に覆い被されば、重大な事故を引き起こす危険もあります。そのため、横断幕の正しい設置方法を把握しておくことが重要です。
今回は横断幕を設置するための主な加工方法や具体的な設置の手順、素材ごとのお手入れ方法について解説します。垂れ幕を安全かつ効果的に使用するためにも、ぜひご一読ください。
横断幕の加工方法
横断幕を設置するための主な加工方法は、ハトメ・棒袋縫い・マジックテープの3種類です。それぞれの特徴やメリット、注意点を紹介します。
ハトメ加工
ハトメ加工は、横断幕の上部や左辺・右辺にひもを通す穴をつけて固定する方法です。風などで生地が引っ張られて破けることを防ぐため、リング状の金具を取り付けて補強します。
ハトメ加工のメリットは、設置場所を選ばずさまざまなシーンで使える汎用性の高さです。商品の宣伝を目的に店舗内に設置する横断幕や、高さのあるビルの屋上から吊るす垂れ幕には、ハトメ加工を施すケースがよく見られます。
棒袋縫い加工
棒袋縫いは、上辺・下辺に棒やロープを通す箇所となる袋状のスペースを設ける方法です。ポールを通すと生地がピンと張り、キャッチコピーやデザインの視認性が高くなります。
棒袋縫い加工の注意点は、設置場所や利用方法が限定され、幅広い用途には使えないことです。建物の外壁や設備にポールが備わっていれば、それを活用できますが、備え付けのポールがない場合は、横断幕に棒を通した後にひもでくくる作業が発生します。
マジックテープ加工
マジックテープ加工は、幕の裏側にオスと呼ばれる接着部材を取り付け、設置場所したいに箇所にあらかじめ貼り付けたメスと組み合わせる方法です。好きな場所に自由に設置可能で、設置の自由度が高い点が特徴といえます。オスがついた横断幕やメスの部品は業者から購入できるため、注文者の手間はかかりません。
ただし、しっかりと固定するためには、養生テープや両面テープが別途必要です。マジックテープ加工は手軽そうに見えますが、実際には作業が多く、設置に時間がかかることも少なくありません。
ハトメ加工の横断幕の設置方法
ハトメ加工を施した横断幕の主な設置方法は次の4つです。
- ロープによる取り付け
- テンションコードによる取り付け
- アイプレートによる取り付け
- 吸盤による取り付け
各方法の具体的な手順を紹介します。
1.ロープで取り付ける
ハトメにひもを通して設置場所に取り付ける、一般的な手法です。
1.ロープを二つ折りにする
2.折り目側をハトメに通す
3.反対側を輪に通して結び目を作る
設置箇所のポールや手すりと、ロープをつなげる方法は次の通りです。
1.片方のロープを手に持ち、設置箇所の手前から奥に通す
2.接点ができたロープを一回転させて強度を増す
3.もう一方のロープと結び目を作る
4.ロープ同士で二重に結び目を作る(3の作業を繰り返す)
5.両方のロープを引っ張り、強く締める
2.テンションコードで取り付ける
テンションコードと呼ばれる、伸縮性のフックをハトメに引っ掛ける固定方法もあります。風に煽られてもコードのゆとりがショックを吸収するため、風の強い日でも比較的安心です。
テンションコードは金属製や樹脂製をはじめ、種類が豊富で形状もさまざまです。横断幕の取り付けの際には、設置箇所に合う長さの製品を選びましょう。
3.アイプレートで取り付ける
アイプレートは、ひもやフックを取り付ける穴がついた金属製の部品です。何もない平らな箇所でも、横断幕や垂れ幕を設置するための引っ掛かりができる便利なパーツです。アイプレートはホームセンターや100円ショップなどで簡単に手に入ります。
4.吸盤で取り付ける
ハトメの穴にひもではなく吸盤を通して、ガラスや壁面に取り付ける方法です。設置時は、耐荷重に注意が必要です。ハトメの箇所が少なければ強度が落ちて、強風が吹いたときに外れるリスクが高くなります。
棒袋縫い加工の横断幕の設置方法
棒袋縫い加工の場合、上部の袋をポールやパイプと連結させ、下部の袋はロープを通して重しを結び付けます。例えば、コンクリートブロックや御影石と結び付けて飛んでいかないようにする方法が代表的です。
重しを置く位置しだいで横断幕の見え方が変わるため、固定箇所にも気を配ると良いでしょう。
マジックテープ加工の横断幕の設置方法
マジックテープ加工の横断幕の設置手順は次の通りです。
1.メスを設置箇所のブースや壁面に取り付ける
2.裏面にオスが縫ってある横断幕と接着する
設置場所のサイズや形状に合わせられる柔軟性の高さは、マジックテープ加工の持ち味です。
【素材別】横断幕の保管・お手入れの方法
横断幕を使用する際は、加工方法だけでなく素材にも気を配りましょう。なぜなら、素材によって製品の耐久性や保管方法が大きく変わるからです。ここでは、横断幕に用いられる主要な生地である「トロマット」と「ターポリン」のメンテナンス方法を解説します。
トロマットの場合
トロマットは印刷面を内側にして折りたたみ、直射日光が当たらない涼しい場所で保管します。汚れが付着したときは、ぬるめのお湯で押し洗いや手もみ洗いをします。色落ちする可能性があるため、強い摩擦が伴う洗濯機の使用は避けましょう。
ターポリンの場合
厚手のターポリンは、表面を内側にして丸めて保管します。雨や水で濡れているときは先に乾かしておきます。汚れが付着した際は、やわらかい布で丁寧に拭き取りましょう。
まとめ
横断幕は加工の種類に応じて設置方法が異なる特徴をもっています。一般的なハトメ加工の場合、ひもをくくりつけてポールやフェンスと固定します。
他にも安定性や視認性が高い棒袋縫いや、柔軟な設置に向いたマジックテープ加工も選択肢の一つです。本記事を参考に、使用方法に合わせた横断幕を作成しましょう。
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