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のぼり旗のチチとは?
のぼり旗のチチとは?
のぼり旗を作る際に必ず出てくるのが、チチという少し変わった名称です。どの部分を指すのか、どのような意味があるのかを知り、のぼり旗のオーダーにお役立てください。当記事ではチチの役割や必要な個数と位置、棒袋縫いの違いについて解説します。
のぼり旗のチチとは
のぼり旗をポールに固定するために欠かせない構造がチチです。どの部分を指すのか、やや変わった名前の語源と合わせて解説します。
チチはのぼり旗に付いている輪状の布
のぼり旗のチチとは、のぼり旗をポールに固定させる際に使う輪状の布です。
一般的なのぼり旗の場合は、チチを上辺と左右どちらかの辺に付けます。のぼり旗用のポールは、布を張れるようにL字を逆さにしたような形をしているからです。
のぼり旗にポールを通すための穴を作る場合は、チチとは呼びません。これは棒袋縫いと呼ばれるものです。
チチの語源
のぼり旗のルーツは「乳付旗(ちつきばた)」という軍旗です。乳付旗と呼ばれていた時代に、チチの部分は「乳(ち)」や「乳布(ちぎれ)」と呼ばれており、その名残でチチと呼ばれていると考えられています。
他にはのぼり旗に一定の間隔で、飛び出す形に付けられている様子が犬の乳に似ているからチチと呼んでいるという説もあります。
どちらの説が正しいか分かりませんが、いずれも乳に関連していると考えられているようです。
チチと棒袋縫いの違い
のぼり旗をポールに固定する手段は、チチの他に棒袋縫いがあります。役割は同じですが、特徴には違いがあります。
役割は同じでも見た目が違う
チチはのぼり旗に輪状の布を取り付けます。そのため、のぼり旗からは飛び出している形になり、ポールに取り付けるとのぼり旗とポールの間には少し隙間ができます。
棒袋縫いは、カーブ型やウィング型など、デザイン性を重視した形ののぼり用いられることが多いです。のぼり旗の上辺と左右どちらかの辺を筒状に縫い、そこにポールを通す方法です。ポールが隠れるため、のぼり旗の一体感があって見た目もすっきりしています。
費用に差がある
チチと棒袋縫いでは、基本的にチチの方がコストを抑えられます。のぼり旗を業者に依頼して作成する場合、チチの取り付けは無料となっているケースが多いです。しかし、棒袋縫いはオプション料金でのぼり旗1枚につき数百円かかることが多いようです。
棒袋縫いは強度が高い
チチはポールとのぼり旗を点でつなぎます。対して棒袋縫いは、一本の線でしっかりと固定できるため、チチよりも強度が高いです。
風が強い場所にのぼり旗を立てた場合、チチだと破けてしまう恐れがあります。棒袋縫いだと生地への負担が分散できるため、長期間使えるでしょう。
チチは修理がしやすい
チチは棒袋縫いと比べると強度が劣りますが、破けてしまっても簡単に修理可能です。破損したチチを外し、新しい布を輪状に取り付けるだけで再び使えるようになります。
棒袋縫いの場合は、破けてしまうと修理が困難なため、作り直しが基本です。
チチの配置や色
チチは取り付ける向きや個数、色を指定できます。細かくこだわりたいときは、業者へ依頼する際に相談するとよいでしょう。
位置
チチを取り付ける位置は、のぼり旗の上辺と左右どちらかの辺です。2辺をポールに固定することで、布が張った状態になりデザインの視認性が高まります。
左の辺に付けるタイプを左チチ、右の辺に付けるタイプを右チチと呼びます。旗のポールが左側にあることや、日本では車が左側通行で運転中でものぼり旗を見えやすくすることを考慮し、左チチが選ばれることが多いです。しかし、明確な決まりはなく料金も同じなため、置き場所やデザインの向きに合わせて左チチと右チチを選ぶとよいでしょう。
個数
のぼり旗の一般的なサイズは縦180cm横60cmほどで、チチの数は基本的には縦が4つ~5つ、横が3つです。強度を高めたい場合は、チチの数を増やすことが可能です。
しかしあまりにも数が多いと、のぼり旗のデザインにチチが被って見栄えが悪くなってしまいます。チチの数を増やしたい場合は、チチにデザインが重ならないように少し余白を作って配置するとよいでしょう。
色
チチの色は白(白チチ)が一般的です。黒(黒チチ)や他のカラーにすることも可能ですが、その場合は基本的にオプション料金がかかります。
のぼり旗のデザインとチチの色を合わせたいと考える人も多いですが、コストを抑えたい場合は白が無難です。のぼり旗の色が暗い場合も、ポールの色を変えることでチチを目立たなくすることもできます。
【まとめ】のぼり旗に合わせてチチの向きなどを決めましょう
のぼり旗のチチは、のぼり旗とポールを固定するために欠かせないパーツです。基本的には、のぼり旗の料金にチチの料金を含めている業者が多いでしょう。
チチの位置や個数は、基本的に業者にお任せすれば問題ありません。強度が心配な場合は個数を増やすことも可能なため、オーダー時に業者へ相談することをおすすめします。また、チチの向きは左右のどちらでも問題ありません。のぼり旗のデザインに合わせて、より目に付きやすく、内容が伝わりやすい向きを選択しましょう。
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